GW150914の重力波初検出以降,特に連星ブラックホールからの重力波が続々と観測されている.一方で重力波データ解析を行う際に必要な理論波形の研究は精度や連星系の軌道の制限があり,一般相対論の枠内であってもさらなる発展を必要としている.これまでの観測結果を振り返りつつ,第3世代重力波望遠鏡を見据えて重力波観測の高精度化を目指して,連星ブラックホールからの理論重力波波形について議論をおこなう.