題目:リニアコライダー加速器の設計コンセプト
講師:栗木 雅夫先生 (広島大学 教授)
日時:2019年1月9日(水) 16:30-17:30
場所:理学部会議室(E108)
概要:素粒子物理はヒッグス粒子の発見により、標準理論で仮定された粒子がすべて発見され新たな段階に入った。新粒子、新現象の発見に加えて、ヒッグス粒子を含む標準理論の精密測定により、モデルに依存せずに新物理の証拠に迫れるようになったのである。現在、日本ではヒッグスの精密測定を最大の目的として、国際リニアコライダーが計画されている。従来のLEPに代表されるリングコライダーに代わり、なぜリニアコライダーなのか。リニアコライダー登場の歴史的意義とその特徴を加速器科学の視点から説明する。